NEXT CARS

新型車から旧車まで意外と知らないクルマ雑学

ivy32.com

カートピック

オーナーの無念!!倒木で大破した悲劇のトヨタ2000GTのその後の行方は

悲劇のトヨタ2000GT

平成26年6月、富山県南砺(なんと)市の国道156号を「トヨタ2000GT」が走行中に倒れてきたブナの大木に直撃され、無残にも一瞬にして大破してしまったという事故は大変ショッキングな出来事でしたね。

その件については、以前このブログにもかきました。

 

ネットでトヨタ2000GTの画像を検索していると、こんなショッキングな画像を発見してしまいました。うわっ、すっげ~。何これっ!という感じで、その画像にまつわる記事を夢中で読み漁ってしまいましたよ~wwwこれは、2014年6月富山県の国道をトヨタ200GTで走っていたところに、国道沿いのブナの木が突然倒れ、トヨタ200GTが大破したというもので、車はグチャグチャになったが、幸いにもドライバーは軽傷だったという事故らしいです。こんなことがあったなんて、全然知らなかったなぁ~wそれにしても、なんという不運 !!!  た...

 

その時の記事では、木が倒れたのは県の管理が不十分だとして訴えを起こし、大破した「トヨタ2000GT」については、車の匠集団が集結したプロジェクトチームによって、復活に向けて動き出したということでしたが、その後どうなったのかが気になります。

あれから約2年以上がたって、やっとその後の詳細を報じた
産経ニュースの記事を見つけました。

 

予期せぬ不運

産経ニュースによると

大破した「トヨタ2000GT」は、当時クルマのオーナーである奈良県在住の男性会社役員の部下が運転していたそうです。

若いころからトヨタ2000GTに憧れ続け、30年越しの夢をかなえて入手したオーナーの誕生日を祝うため、オーナーの長男らが企画した富山県南砺市菅沼の世界遺産・五箇山にある合掌造り集落で車の撮影会に、別の車と2台で向かっている途中の悲劇でした。

国道156号を東に向かって走行中に、突然、道路脇から高さ約30メートル、直径約1・9メートルのブナの大木が行く手をふさぐように突如倒れ込むという予期せぬ災難に見舞われてしまったのです。

そして、2台のうち後ろを走っていたトヨタ2000GTに直撃!!
車は大破し、見るも無残な姿に…

 

 

もちろん走行不能な状態となったが、幸いにも運転していた部下の男性は打撲などのけがを負ったものの、命に別条はなかったとのことでした。

 

↑↑ kindleで読み放題 ↑↑

夢がかなった矢先の悲劇

車が唯一の趣味だったオーナーは、18歳で運転免許を取得して以来、あこがれを抱き続けていたトヨタ2000GTでしたが、市場に出ることはほとんどないことから長らく購入するチャンスには恵まれませんでした。

そんな折に、あるクルマの愛好家によってコレクションとして保管されていたトヨタ2000GTをディーラーから紹介され、自身が欲しかった型式と一致したため、3500万円で購入し、ついに30年来の夢をかなえたのです。

 

トヨタ2000GT

 

そして、10年以上も走行してなかったクルマに約3か月かけた整備もいよいよ大詰めに入り、まだ慣らし運転の途中という矢先の悲劇だったといいます。

 

訴訟の行方

オーナーと運転していた男性の2人は、平成28年4月に、富山県の道路管理に問題があったとして県を相手取り、車代や治療費など計約3900万円の損害賠償を求めて富山地裁に提訴!!

県は当初「倒れた木に異常は見当たらず、事故は予見できなかった」と主張し、争う姿勢を示していましたが、今年3月28日、県道路課は「道路管理に問題はなかったと考えているが、事故が起きたのも事実。これまで以上に、道路のパトロールに努めていく」として、原告側に約1787万円を支払うことで和解が成立しました。

 

トヨタ2000GTのその後

蘇れ!!トヨタ2000GT

事故に遭ったトヨタ2000GTはあれからどうなっているのか
とても気になっていました。

クルマの匠集団によって「蘇れ!!トヨタ2000GT」プロジェクトで復活が進行しているものと願っていましたが、実は今でもオーナーの自宅ガレージにあの時の梱包状態のまま保管され眠り続けているのだそうです。

 

当初はオーナーも修理して復活をかんがえたものの
その費用はなんと約2億円!!

いくらなんでもこれだけの莫大な費用とあっては無理www
やむなく断念したというのもうなずけます。

今後は、同じくトヨタ2000GT を所有する知人に使える部品などを売却して
有効活用してもらうことを考えているそうです。

そしてオーナーの男性は、取材に対して

「希少価値のある車がこのような事故で大破したのは大変ショックだが、被害が一定程度回復され、ホッとしている。

この和解をきっかけに、全国で道路沿道の樹木の管理体制が少しでも見直されることになればいいと思う」

とコメントされていました。

 

若いころからの夢が実現した矢先にこのような事態になって
本当に悔しかったでしょうねwww

和解によって、支払われた金額のうち1750万円が車両に充てられたということですが、それでも損害は大きなものだし、何よりも憧れ続けた大好きなトヨタ2000GTが自身の手からもこの世界からも失われてしまったことにオーナーの男性の無念さは計り知れないものがあったと思います。

トヨタ2000GTのファンや、多くのクルマ好きな者たちにとっても、現存していた世界に誇れる日本の希少な名車が、また一台失われたことには、とても残念なな出来事だったのではないでしょうか。

 


-カートピック