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コラム

映画ヘアピンサーカス|ハリウッド顔負け日本カーアクションムービー!旧車マニア必見

2018/11/04

車好き、レース好きにとってはたまらない作品

往年の名車が続々登場!CGなど無かった時代、首都高、横浜を名車TOYOTA2000GTが猛スピードで駆け抜ける映像はすべてホンモノ。
現代では考えられない、画面に映し出されるその壮絶なカーアクションは衝撃的でした。

何ものかに反撥して夜の公道を突っ走る若者たち、そしていのちを燃やして疾走する男と女・・・。
その当時の若者を虜にし、ハリウッド映画をもしのぐ伝説のカーアクション・ムービーがここ日本に存在していました。

凄まじいスピードの中で絡み合う愛に飢えた2台の車、轟音を奏でるエグゾーストノートとぶつかり合う華麗なるシネジャズの競演が、本作をよりいっそう引き立てているのがわかります。

車をこよなく愛する作家、五木寛之の短編小説を映画化、日本ジャズ界屈指のビッグネーム、菊地雅章がオリジナルサウンドトラックを担当し、鬼才西村潔監督がメガホンを取った、東宝ニューアクションよりの蔵出し作品だ。

現役レーシングドライバー見崎清志が主演を務め、TOYOTA 2000GTと名女優が競演するいう圧倒的なリアリティーと存在感!
世の中にカーアクション映画は数知れずあるが、単なるアクションにとどまらず、本気の“走り”を映像にとらえ た作品となると、実はそう多いものではありません。

近年では リュック・ベッソン製作の『TAXi』がその最右翼といえるだろう。カースタントのクレジットを「パイロット」とし、往年のF1ドライバーや現役のレーシングドライバーがずらりと名を連ねているのだから、車好き、レース好きにとってはたまらない作品だった。

しかし、日本にも今から40年近く前にコンセプトを同じくした、1972年に東宝がリリースしたこの映画『ヘアピン・サーカス』が存在していました。

 

現代では決して撮りえないとんでもない映像

後年の 『TAXi』と異なるのは、現役レーシングドライバーがスタントだけではなく、キャストとして登場すること、それも 主役を演じていることだろう。 主役の島尾俊也を演じる見崎清志はチーム・トヨタのドライバー、セリカを駆るアキラは同じくトヨタ契約ドライ バーの館信秀、アルファに乗るター坊は佐藤文康と、主要キャストはすべて当時のレーシングドライバーだった。

主演の見崎清志は、実際に当時のチーム・トヨタのドライバーでもあり
マカオGPの走行シーンも本人がドライブしていた。

主演女優の江夏夕子ののドライブシーンも多かった。
実際にトヨタ2000GTのステアリングを握り、アクションシーンもこなしている。

 

「車に関してウソは描かない・・・」この信念のもと製作され、当然ながら走行シーンは彼らの手によるもので「撮影のための交通規制などはいっさい無い」これで迫力が出ないわけがない。 ちなみに本当に速く走っているシーンはスムーズで無駄がないため、素人目には迫力が感じられないかもしれないが、スポーツドライビング経験者ならば、映画中のシーンのすごさに目を見張るはずです。

また、劇中に 何度も登場する3台編隊走行をしながらのコーナリングシーン、美しい隊形を維持したままカーブしていくのは 想像以上に難しい。そんなシーンをさらりとこなしているところにも、この映画の持つ圧倒的なリアリティーが表現されていると言っても過言ではないでしょう。

 

TOYOTA 2000GTとその競演車たる名車たち

登場する車種の中で主役扱いとなるTOYOTA 2000GTは、スクリーンの上ですらその圧倒的な存在 感が突出しており、主役以外のハマりどころはまったく考えられない。

競演するセリカ1600GTは前年の1971年に登場したばかりのスペシャルティカー(大衆車の シャシーに、スポーツカー風のボディを搭載したモデ ル)だった。

趣味の道具としての車を庶民の手に届く価格でリリースされ、認知された最初の国産車だったのだ。

もう一台の競演車はアルファロメオ1750GTVで、言わずと知れたイタリア車、しかも趣味の車として世界的に認知されていたFRクーペであった。

さらに当時の若者の憧れであったホンダCB750Kも登場。これもホンダが世界に誇る大排気量の4気筒エンジンを搭載したス ポーツバイクであり、このモデルのデビューは世界のオートバイメーカーを震撼させたという歴史的な名車だった。

劇中に登場するこれらの車たちは、無軌道な若者というキーワードを彩るにふさわしい車種選択であったといえるだろう。マニアックかつ車の素人にも分かりやすい車のチョイスには、オートモービル・ ディレクターとしてクレジットされている元チーム・トヨタのドライバーであった大坪善男の存在があったこともこの作品のリアリズムを高めている大きな要素であったにちがいない。

 

当時のプロモーション・ムービー

YouTubeより

この映画を見た人は...

 [ A さん ]
1971年制作これがスーパーカーブームの77年前後に公開されていたらいかなる理由があろうとなかろうと、サーキットの狼ぐらいの結構なヒット作になったと思います、役者が当時のプロのレーサーだから演技が今ひとつですがそれが逆にリアルさがあり良い感じで本物にこだわって作り上げたのが伝わってきます、トヨタ2000GTのエンジン音が特に印象にのこっています。おまけで当時の役者や製作者が出てきての撮影秘話の動画がついています、それを見ると何度も何度も見てしまいます。

 

 [ B さん ]
1970年代の首都高(?)をエンジン全開でトヨタ2000GTが走ります!当時の高速ののどかさと走っている車のノスタルジックさがたまりません! そのあとの2000GTやCB750やセリカなどの激走シーンが迫力あります!! まさにお勧めです!!!!

 

ウィニングマーク?

 

管理人
 スポーツカーやバイクを自在に操る女性って、なんであんなにカッコイイんだろう…www

 

もう数十年も前に、初めて見た「バニシングポイント」でカーアクション映画にハマって以来、いくつもの映画を見てきました。最近ではワイルドスピードがその代表格のようになっていると思いますが、やはりクルマ好きにとってはどれもたまらないものですよね。

そういえば、ちょうどスーパーカーブームの時代に見た「キャノンボール」に登場したカウンタックにはしびれました♪パトカーを振り切り、白い塗装から鮮やかなイタリアンレッドに一瞬で変身してパトカーをからかっているシーンが印象的でしたね。

その時のカウンタックを操っていたのも、とてもセクシーな女性たちでした。

引用参考図書:週刊トヨタ2000GT

 

 


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